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帰宅するとコスケが尻尾を振りながら飛びついてきた。
「ああ随分留守にしたねぇ、餌は足りたのかい?」と思いながら新しい餌を探すが見つからない。 奥の部屋では小さな柴犬の子供3匹とミニチュアダックスフント1匹、そして大きなドーベルマンが何やら会話をしている。 どうしても餌が見つからず、ドーベルマン用に置いてあった餌を彼が余所見している間に少々拝借しコスケに与えた。 背中では「おい、ドーベルマンさんの餌盗んじゃったぜ、やばいぞ」「うんやばい」と4匹の子犬達が騒ぎ立てている。 ドカン!と檻を叩く音が部屋を揺らす。 「誰だ!?俺の餌が減ってるじゃねーか、おい!」 のそりのそりと歩を進めギロリと観客たちの顔を覗き込むドーベルマン。 確かにやばそうだと思った私とコスケはそろりそろりと部屋を後にしカーテンの裏に身を隠した。 後を追ってきたドーベルマンの地鳴りのような唸り声がカーテン越しに伝わってくる。 万事休す! と思ったら目が覚めた。 二度寝しようと思って無理に目を瞑ったが体が熱っぽくなるだけで心の重さは増える一方だった。 PR |
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